スマートヘルメットとは
スマートヘルメットとはHUD(ヘッドアップディスプレイ)をヘルメットの右目または両目の前に設置されたスクリーンに情報を映し出すコンバイナー方式となっている。
車で採用されているHUDとは車速や進行案内、運転支援機能などの情報を 前方の2~3mほど浮かんでいるような虚像として画面に映し出す表示方法だ。
視線を大きく動かすことなく情報を確認し、前方に注意しながら運転に集中できるので、安全運転に貢献するということで普及している。
スマートヘルメットの価格は10万を超えていてどれも高額だ。
しかも専門的なメンテナンスや部品交換等の修理が必要になったとき、補償が効かないと考えられる。
これまでのヘルメットのように高価買取してもらえる可能性が低く、コスパが極めて悪いアイテムといえるだろう。
参考)ヘルメット買取のパーツワン
スマートヘルメットの開発はベンチャー参入も多く、現在は放射状に進化している印象。
SHOEIといった大手メーカーも開発をすすめていることから、今後はある程度仕様や部品が統一化され、価格が下がるかもしれない。
スマートヘルメットの購入を検討しているなら、もう少し待って見るのも手だ。
SHOEIのスマートヘルメット「オプティクソン」
大手メーカーで唯一、スマートヘルメットの開発を進めているのがSHOEIだ。2019年に「IT-HL」を披露している。
そして2022年、今回のMCショーで市販版に近いモデルとして発表されたのがオプティクソンだ。
オプティクソンはHUDに映像が照射され、ライダーの目にナビや時計などの情報が浮かび上がる。
運転中の視線移動が少なくなるため、車体に搭載したナビよりも安全に運転できるのがメリットだ。
気になる映像は、見える範囲は小さいが、位置が決まればハッキリ見えるので問題ない。例えば、前方に視線を向けながら、ナビの矢印が表示され、音声案内もあるので、ナビとしてしっかり使えるだろう。
価格は12~15万円程度を意識して開発中らしく、SHOEIのヘルメットとインカムの価格を考えれば決して高い価格帯ではないはずだ。
クロスヘルメットの「X1-NKD」
すでに市販されているスマートヘルメットとしてクロスヘルメットのX1-NKDだ。昨年販売され、価格は196,000円となっている。
SGマーク認証を取得しており、先進的なデザインを備えながらノイズキャンセリング、ワイヤレス接続などスマートデバイスの内臓に対応できる。