寒い季節のバイクライドに欠かせないアイテムとして、電熱ウェアが注目を集めている。従来の防寒対策では「冷えにくくする」ことが中心だったが、電熱ウェアは「自ら温める」という画期的な仕組みを取り入れた。進化を続ける電熱ウェアの特徴や選び方、人気メーカーについて詳しく解説する。
電熱ウェアとは?
電熱ウェアとは、ヒートパネルを内蔵し、電気の力で発熱することで体を温めるウェアのこと。「ヒートウェア」や「ヒーターウェア」とも呼ばれ、バイク用の防寒着として広く普及している。
これまでのバイクの冬対策は、厚手のウェアや防風性能の高いジャケットを着ることで「冷気を遮断する」方法が主流だった。しかし、電熱ウェアの登場によって、ライダー自らが発熱するウェアを身にまとい、寒さに負けずに快適に走行できるようになった。
ワークマンが「着るコタツ」というキャッチフレーズで販売しているように、電熱ウェアを着用すれば、まるでコタツに包まれているかのような温かさを体感できる。これにより、冬のツーリングを楽しむライダーも増えている。
バイク用電熱ウェアの選び方
電熱ウェアを選ぶ際には、いくつかのポイントがある。使用シーンや求める暖かさに応じて、適切なウェアを選ぶことが大切だ。
温めたい部位で選ぶ
バイク用の電熱ウェアは、さまざまな部位ごとに製品が展開されている。
- 電熱ジャケット・電熱ベスト:上半身全体を温める。特に背中や肩の冷えを防ぎたい場合に適している。
- 電熱パンツ:脚全体を温める。ロングツーリングで特に冷えやすい膝周りをしっかりカバーできる。
- 電熱グローブ:指先の冷えを防ぐ。特に長時間の運転では必須アイテムとも言える。
- トゥーウォーマー:靴の中に仕込むことで足先を温める。末端の冷えが気になる人におすすめ。
- ネックウォーマー・ウエストウォーマー:首やお腹周りを温めることで、全身の冷えを防ぐ効果が期待できる。
冬のロングツーリングでは、ジャケットやグローブ、パンツなどを組み合わせることで、より快適なライディングが可能になる。
アウタータイプかインナータイプかで選ぶ
電熱ウェアには、大きく分けてアウタータイプとインナータイプがある。
- アウタータイプ:ジャケットやパンツとしてそのまま着用できる。外気の影響を受けにくく、防風・防水機能が備わっているものも多い。
- インナータイプ:ジャケットの下に着ることで、外気の影響を最小限に抑えながら暖かさをキープできる。ただし、重ね着を前提とするため、着ぶくれしやすい点には注意が必要。
既に防寒ジャケットを持っている場合は、インナータイプの電熱ウェアを選ぶと良いだろう。防寒ジャケットを新調する予定なら、アウタータイプの電熱ウェアを検討するのも一つの選択肢となる。
バッテリーの持続時間で選ぶ
電熱ウェアの給電方法は、以下の2種類に分かれる。
- 車体給電タイプ(12Vバッテリー):バイクのバッテリーから直接給電するため、長時間の使用が可能。ツーリング向け。
- 外部バッテリータイプ(5V USB接続):モバイルバッテリーを使用するため、手軽に使えるが、長時間の連続使用には向いていない。
長距離のツーリングには車体給電タイプが安心。通勤や街乗りがメインなら、USB給電タイプでも十分に活用できる。
人気の電熱ウェアメーカー
電熱ウェアを選ぶ際には、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが重要。ここでは、バイク用電熱ウェアを展開する人気メーカーを紹介する。
RSタイチ
「e-HEATシリーズ」が有名なRSタイチは、日本のライダーから高い評価を得ているブランド。ジャケットやグローブなど、バイクの運転姿勢に適した発熱ユニットの配置が特徴。しっかりとした作りと快適な着心地が魅力だ。
KOMINE(コミネ)
KOMINEの「エレクトリックヒートシリーズ」は、ジャケットやパンツ、グローブ、トゥーウォーマーなど豊富なラインナップが揃う。バッテリー給電・車体給電の両方に対応したモデルもあり、用途に応じた選択が可能。
ヒートマスター
株式会社リベルタが展開する「ヒートマスター」は、電源を入れて約10秒で温かさを感じられる「10秒発熱」を特徴とするブランド。バイク専用の12V車載バッテリータイプだけでなく、5Vモバイルバッテリー対応モデルも展開している。
GERBING(ガービング)
電熱ウェアのパイオニアともいえるGERBINGは、ハーレーダビッドソンの純正電熱ウェアをOEM供給していた実績を持つ。厳冬期の北海道でも耐えうる発熱性能が魅力。
まとめ
冬でも快適にバイクを楽しむためには、電熱ウェアの活用が欠かせない。温めたい部位や給電方法を考慮し、自分に合ったモデルを選ぶことで、寒さを気にせずツーリングを楽しむことができる。
「寒いから冬はバイクに乗らない」と諦めていた人も、電熱ウェアを導入することで冬のライディングの楽しさを再発見できるかもしれない。防寒対策を万全にして、冬のバイクライフを満喫しよう!