ヤマハはEVバイクに意欲的なバイクメーカーだ。1991年にコンセプトスクーターのフロッグを発表したのち、2002年にパッソルをリリースしている。
そして2015年にデビューし、2021年には新カラーが発売されたのが今回紹介するE-Vino(ビーノ)だ。
E-Vinoの特徴
原付一種のスクーター「Vino」をベースに、丸型ヘッドライト、丸みを帯びたキャッチーなスタイリングだ。
乗ってみるとEVらしく無音であることが分かる。最近の4ストロークエンジンの原付は静かになっているが、それを輪にかけて走行音が出ない。
エンジンを採用した現行Vinoの最高出力が4.5馬力なのに対し、E-Vinoは1.6馬力と低いが、それでも発進時のトルク感はエンジンモデルを凌駕して滑らかな走りが可能だ。
問題点としては坂道で登坂がきつくなるとパワー不足は否めない。ブーストボタンによって短い時間であればカバーできるようにはなっている。
逆に平坦であれば問題なく、普段使いとして問題ないだろう。
税込価格は314,600円。E-Vinoはクリーンエネルギー自動車導入事業費補助金対象モデルなので、新車購入時、補助金として31,000円が交付される。
バッテリーについて
50Vのリチウムイオンバッテリーを採用し、満充電での走行距離は時速30キロで29kmとなっている。
バッテリーは取り外し可能。シート下に収納スペースがあり予備バッテリーも収納できるので、長距離も走れる。
バッテリーは家庭用100V電源から充電でき、約3時間で満充電だ。
充電にかかる電気代は約14円なので、ガソリンエンジンモデルと比べると低燃費。
バッテリーは経年劣化により容量が低下して、最終的にバッテリー交換となるが、エンジンオイルは不要なので長期的な維持費は大差がないといえる。
女性でも乗りやすい
ボディはコンパクトサイズでシート高は715㎜と低く、重量も68kgと軽いため女性でも扱いやすくなっている。
ヘルメットを収納できる約1 0Lのシート下の収納スペースも装備。
さらに600mlのペットボトルが収納できるフロントポケット、小さなバッグや買い物袋をかけられるコンビニフックなど、街乗りに欠かせない装備が備わっている。
厚手で幅広い座面を持つシートは疲れにくい。
カラーはレトロポップなデザインのVinoらしく、明るく元気なシアン・ホワイト、クリーンなイメージのホワイトの2色がラインナップされている。