あのセグウェイがEVバイクを販売していたことはご存じだろうか。
セグウェイは2015年に中国の大手家電メーカー「シャオミ」傘下の電動モビリティ企業「ナインボット」社に買収され、「セグウェイ-ナインボット」となった。
2機種のEVスクーターを販売しており、2020年、2021年で累計70万台の販売実績があり、欧米を中心に人気がある。
今回は日本でも発売されたB110Sについて紹介しよう。
B110Sの仕様や機能
日本の原付一種免許で運転できるモデルだ。最高速度は時速38kmで最大航続距離は67kmになっている。
スマホアプリと連携する仕様のため、スマホが必要。バッテリーや車両状態の確認、回生ブレーキのON/OFFなどの設定をスマホで行う。
スマホを使ったキーレスエントリーシステム「Airlock」により鍵が不要になっている。
シートセンサーをオンしておけば、シートが体重を感知しないと走行できないので、EVバイクにありがちな誤発進の心配がないのも安心だ。
一応、スマホがなくても付属のNFCキーカードで使用できる。
B110Sの走行について
原付バイクと考えると発進や加速がかなりトルクフルなフィーリングを感じるだろう。
最大登坂角度は15度と登坂に強く、日常使いとしては十分なスペックといえる。EVバイクらしく早朝にほぼ無音で走れるのもメリットだ。
ブレーキをかけるとモーターからの電流が切れる仕様だが、滑らかさがある。
足回りは急ブレーキ時にフロントが少しヨレたり、リアブレーキがロックしやすかったりするが、街乗り用バイクと考えれば許容範囲。
アプリ機能
GPS・4G通信・ブルートゥースを車体に搭載しており、スマホアプリと連携することで便利な機能が充実。
例えば走行距離やバッテリー残量はメーターではなくアプリに表示され、車両に不具合があった場合も確認できる。
キーレスエントリーはシートに座れば解除されるし、逆に離れると自動でロックがかかるので、通勤や通学、乗り降りが多い買い物で重宝するだろう。
車体に不審な動きがあると通知が届いてGPSで車体の追跡もでき、遠隔で車体電源をオフできる。
バッテリーについて
搭載バッテリーは48V/30Ah（1.44kWh）。家庭用100V電源だと約3時間で80％、4時間でフル充電となる。バッテリー本体にもインジケーターはあるが、充電時はスマホアプリからも充電状態を確認できる。
バッテリーも遠隔でロックできるので、万が一盗難されても安心だ。