はじめに
カワサキから登場した Ninja 7 Hybrid は、世界初のストロングハイブリッドモーターサイクルとして注目を集めている。ガソリンエンジンと電動モーターの組み合わせにより、走行モードに応じた多彩なライディングが可能。スポーツ性能と環境性能を両立した、まったく新しいバイクの形がここにある。
Ninja 7 Hybrid の特徴
ハイブリッドシステムの採用
Ninja 7 Hybrid は、水冷4ストローク並列2気筒 451cc エンジンに加え、交流同期モーターを搭載。エンジンとモーターの連携により、異なる3つの走行モードを実現している。
- SPORT-HYBRID モード
e-boost機能を活用し、1000ccクラスに匹敵する発進加速を実現。スポーツライディングを存分に楽しめる。 - ECO-HYBRID モード
モーターの力を活かして低燃費走行を可能にするモード。エンジンとモーターを効率よく使い分け、250ccクラス相当の燃費性能を実現する。 - EV モード
モーターのみで静かに走行できるモード。短距離移動や住宅街での走行に適している。
e-boost 機能でさらなるパワーを発揮
e-boost 機能を使うことで、5秒間に限りエンジンとモーターの出力を最大限引き出せる。この機能を活用すれば、発進加速では Ninja ZX-10R を上回る性能を発揮。街中でもサーキットでも、瞬時の加速が求められるシーンで大きな武器となる。
先進のトランスミッション
6速オートマチックトランスミッションを搭載し、シフト操作は電子制御で行われる。ライダーは以下の方法でギアを選択可能。
- マニュアルモード
左ハンドルに配置されたシフトセレクタで、指先の操作だけで素早くシフトチェンジができる。 - オートマチックモード
ECUが自動でギアを選択し、スムーズな変速を実現。ECO-HYBRIDモードでは、オートマチックとマニュアルの切り替えも可能。
デザインと車体設計
スポーティなスタイリング
Ninja シリーズのデザインを継承しつつ、ハイブリッドならではの要素も盛り込まれている。フェアリングサイドのダクトは冷却性能とデザインの両面を考慮した設計。半透明のサイドカバーには Hybrid ロゴが施され、未来的な印象を強めている。
軽量なトレリスフレーム
ハイブリッドシステムの各コンポーネント(エンジン、トラクションモーター、バッテリーなど)を最適な配置で組み込むことで、軽快なハンドリングを実現。スポーツモデルならではの機敏な動きが楽しめる。
フルデジタルTFTメーター
4.3インチのフルカラーTFT液晶ディスプレイを採用し、視認性と操作性を向上。さらに スマートフォン接続機能 を搭載し、ナビゲーションやライディングデータの確認が可能。
快適性と実用性
ウォークモードで取り回しをサポート
駐車場での取り回しを補助するウォークモードを搭載。スロットル操作で 前進・後進 の切り替えができるため、狭いスペースでの移動もスムーズ。
アイドリングストップ機能
ECO-HYBRIDモードでは、停車時にエンジンを自動停止する アイドリングストップ機能 を採用。燃費の向上に貢献するとともに、排出ガスの低減にもつながる。
充電不要のバッテリーシステム
Ninja 7 Hybrid のバッテリーは 走行中に充電される ため、外部充電の必要がない。スロットルを戻すことで回生ブレーキが作動し、エネルギーを効率よく回収する。
Ninja 7 Hybrid のスペック
項目 | 詳細 |
---|---|
エンジン | 水冷4ストローク並列2気筒 451cc |
モーター | 交流同期モーター |
走行モード | SPORT-HYBRID / ECO-HYBRID / EV |
トランスミッション | 6速オートマチック |
e-boost機能 | あり(5秒間使用可能) |
メーター | 4.3インチTFT液晶 |
燃費性能 | 250ccクラス相当 |
価格 | 1,848,000円(税込) |
まとめ
Ninja 7 Hybrid は、これまでにない ハイブリッドシステム を搭載し、スポーツ性能と環境性能を兼ね備えた次世代のモーターサイクル。
「1000ccクラスの加速性能」「250ccクラスの燃費性能」「EVモードによる静粛性」など、あらゆるシーンに対応できる魅力的なバイクだ。
ライダーの求める楽しさと実用性を両立したNinja 7 Hybrid。これからのモーターサイクルシーンを大きく変える存在となるだろう。